輸液ポンプは専用のバッグを使用して持ち運ぶことができます。
ストラップやベルトを組み合わせることで自分にあった携帯方法を
選択することができます。
よくある質問
ヴィアレブ治療に関するよくある質問にお答えします。
ヴィアレブを使用予定の方
Q.1輸液ポンプの操作や日々の管理ができるか不安です。
ヴィアレブによる治療は十分に設備が整った施設で、日々の操作や管理についての説明を受けてから開始します。
また、帰宅後に疑問や心配なことがありましたら、24時間365日つながるコールセンターにお電話をいただければ、
看護師資格をもった専門のスタッフが対応します。(フリーダイヤル)
さらに、ヴィアレブによる治療に早く慣れていただくため、治療開始後3か月間、5回にわたって、コールセンターの専門のスタッフからお電話をするサポートもあります。(スマイルサポート:申込必要/無料)
Q.2留置されているカニューレは金属製の針ですか?
留置されているカニューレは金属製の針ではなく、柔らかい樹脂製の短くて細い管(6mmまたは9mm)です。
カニューレ留置時には、ステンレス製の針が一瞬皮膚に留置されますが、その後インサーションデバイスの中に安全に
格納され、体内には残りません。
Q.3輸液ポンプの重さはどのくらいでしょうか?
輸液ポンプ本体の重さは285gです。市販の小さなペットボトル(280ml)と同じくらいの重さです。
Q.4輸液ポンプはどのように持ち運びますか?
Q.5夜寝るときはどのようなことに気を付ければよいでしょうか?
夜寝るときもお薬の投与は続きますので、カニューレが引っ張られてしまわないように、また起きたときに輸液ポンプが落ちてしまわないように、輸液ポンプの置く場所にご注意ください。
Q.6ヴィアレブの効果が安定するのにどのくらい時間がかかりますか?
投与を始めた日から効いてきますが、適切なお薬の量が決まるまでは少し時間がかかります。
臨床試験では4週間を用量調節期間としました。
Q.7入院は必要でしょうか?
必要な場合、どのくらいの期間になりますか?
輸液ポンプなど医療機器を使用する治療法なので、基本的には入院をしていただき、操作方法などをしっかりと理解してもらいたいと考えています。期間については、病院や患者さんのご病状によって異なりますが、概ね1〜2週間程度を想定しています。
Q.8食事の影響はありますか?
ヴィアレブは皮下投与で、胃腸を通過しないことから、食事の摂取はヴィアレブの吸収に影響を及ぼさないと考えられています。
Q.9一度治療をはじめたら、止められないですか?
止めることはできますが、自己判断で勝手に中止せず、必ず主治医にご相談ください。
ヴィアレブを急に中止すると、発熱やふるえなどの症状があらわれる場合があります。
中止を検討する場合は、主治医とメリット、デメリットについてよく話し合うことが大切です。
Q.10旅行に行くことはできますか?
飛行機での移動や宿泊を伴う旅行も可能です。
事前に主治医に相談してから計画を立ててください。
旅行期間中に必要なヴィアレブや構成品(シリンジ、バイアルアダプタ、輸液セット等)などは旅行日数分に加えて予備を含めた数をご用意ください。
ヴィアレブは最長28日間、室温(30℃以下)保存することができます。
一時的に投与を中断する場合や、輸液ポンプの故障や誤作動が生じた場合等に備えて、経口レボドパ製剤を常備してください。
Q.11生活の中で特に気を付けることはありますか?
輸液ポンプの動作に支障をきたすこと以外は、特にありません。
輸液ポンプは精密機器ですので、輸液ポンプの動作に支障をきたす検査や治療によっては、輸液ポンプを一時的に外していただく場合があります(MRI検査や放射線治療など)。事前に主治医にご相談ください。
また、シャワーや入浴、温泉に入ることはできますが、輸液ポンプは防水ではありませんので、入浴の前には必ず輸液ポンプを止めて外してください。サウナなどの高温多湿の場所でも使用しないでください。
Q.12急な輸液ポンプトラブルの際は、どうすればよいですか?
質問や困ったことがあれば、コールセンターにお電話ください。
24時間365日、看護師資格を有した専門のスタッフが対応しています。
また、何かあった時に備えて、経口レボドパ製剤を常備してください。
ヴィアレブを使用している方
薬液関係
Q.1ヴィアレブを保管する際の注意点はありますか?
使用期限内であれば室温(30℃以下)で28日間まで保存することができます。
室温で保存する場合は1箱ずつにしてください。
他の薬液は、使用するまで箱に入れたまま冷蔵庫で2〜8℃で保管してください。
Q.2ヴィアレブを冷蔵庫に入れないで保管してしまいました。使用できますか?
使用期限内であれば室温(30℃以下)で28日間まで保存することができます。
そのため、一旦室温においたお薬は28日以内にお使いください。
Q.3ヴィアレブの色が前に処方されたときと違うような気がします。
薬液は、無色〜黄色または褐色の澄明な液をしています。赤みもしくは紫みを帯びたり、僅かに乳白光を発することもあります。薬液の色は様々ですが品質には影響がありませんのでご安心ください。
Q.4ヴィアレブを持ち運びする場合の注意点はありますか?
旅行などで薬液を持ち運ぶ際に、気温が30℃を超える場合には保冷バッグを使用してください。
Q.5近頃お薬の効果があまり感じられません。
医師にご相談ください。
ヴィアレブ患者日誌に毎日の症状を記入して受診時に医師に提示してください。
Q.6ヴィアレブはどこの薬局で取り扱っていますか?
一般のお薬と違って、ヴィアレブはすべての薬局で取り扱いをしているわけではありません。
確実にお薬を受け取ることができるように、指定された薬局から受け取るように
してください。
引越しなどで、お薬を受け取る薬局を変更したい場合は、必ず医師にご相談ください。
Q.7使用済みの薬液バイアルはどうすればいいですか?
薬液が残っていても再使用しないで廃棄してください。
バイアルはバイアルアダプタをつけたまま廃棄します。バイアルアダプタは無理に外さないでください。
なお、廃棄方法はお住いの市区町村の規則に従ってください。リサイクルにはださないでください。
Q.8メイン画面に表示される[投与可能時間]とは何のことですか?
シリンジを交換するまでの残り時間、または薬液を使い切るまでの残り時間を表示しています。
なお、薬液が使用できるのはバイアルからシリンジに移し取ってから24時間ですので、[投与可能時間] には24時間より長くは表示されません。
Q.9ヴィアレブを1日2バイアル使用します。注意することはありますか?
2バイアル使用する方は、1日に2回、決まった時間帯に新しいシリンジに交換します。
交換時間は生活パターンを考慮して医師と相談して決めるようにしましょう。
なお、ポンプの画面には投与可能時間が表示されますが、これは流速を元に計算した薬液の残量による投与可能時間を表示しています。
そのため2バイアル使用する方の実際の交換時間とは異なります。
2バイアル使用する方は、画面表示の投与可能時間に関係なく、決まった時間に交換してください。
Q.10停電が起きたらどうしたらいいですか?
使用期限内であればヴィアレブは室温(30℃以下)で28日間まで保存することができますので、停電で冷蔵庫の電源が落ちた場合でも28日間はお薬を使用することができます。
なお、一時的に投与を中断する場合や、ポンプの故障や誤作動が生じた場合等に備えて、経口レボドパ製剤を常に用意しておいてください。
ポンプ関係
Q.11新しいシリンジをポンプにセットしたいのですが、押し子プッシャーが出ていてシリンジが
入りません。
押し子プッシャーをポンプ内に格納する操作が必要になります。
まず、ポンプにシリンジをセットせずに、蓋を閉めます。画面の表示に従ってポンプを操作し、押し子プッシャーがポンプ内に格納されてメイン画面に戻るのを確認します。
メイン画面に戻ったら、[メニュー]を押し、次の画面で[シリンジをセット]を選択し、画面の表示に従ってシリンジをセットしてください。
※ サポートマニュアル[交換手順C数日間投与を停止していた後に投与を再開する場合の「●シリンジをポンプにセットします」]を参照してください。
Q.12投与中にポンプの蓋を開けてしまいました。蓋を閉じたら、画面に[シリンジを取外しましたか?]
の表示が出て、間違えて[はい]を押してしまいました。
画面には[投与可能時間00:00(時間:分)]と表示されました。
どうしたらいいでしょうか。
投与可能時間がリセットされました。ポンプは停止しています。薬液をシリンジに移しとって24時間以内でしたら投与を再開してください。その場合は[メニュー]を押して[シリンジをセット]を選択し、画面の表示に従って投与を再開します。なお、投与可能時間がリセットされていますので、画面表示とは関係なく、最初にシリンジをセットしてから24時間でシリンジを交換してください。
※ この場合はチューブを充填する必要はありません。
Q.13ポンプを落としたりぶつけてしまったら、どのような対応が必要ですか?
ポンプが正常に動作しているのか心配です。
投与開始を選択して緑色の文字でと画面に表示されれば、ポンプは正常に薬液投与を行っています。
もし、ご不安な場合はポンプは電池を入れる度に、毎回セルフチェックを行います(電源時セルフチェック)ので、
電池を入れなおしてください。
ポンプが破損して画面表示が見えなくなったり、正常に作動しなくなったら治療に支障が出る可能性がありますので、
コールセンターにご相談ください。ポンプの動作確認のお手伝いをさせていただきます。
場合によっては、医療機関でポンプを交換していただくことがあります。
医療機関では交換用のポンプを準備するのに数日かかりますので、医師に受診日を相談してください。
一時的に投与を中断する場合や、ポンプの故障や誤作動が生じた場合等に備えて、経口レボドパ製剤を常に用意しておいてください。
Q.14追加投与ができないのですがどうしてですか?
追加投与は、一定時間が経過しないと次の追加投与ができないようロックがかかるように設定されています。
そのためロックアウト時間内の場合は追加投与ができません。
この場合は、画面に「次の追加投与までの残り時間」が表示されます。
また、医師により追加投与が設定されていない場合は「追加投与はできません」と表示されます。
Q.15持続投与の流量変更をしたいのですが「多め」、「少め」のオプションが表示されません。
利用可能な流量のオプションは、患者さん毎に異なります。
標準流量に加えて、「多め」、「少め」の流量も使用できる場合があります。
医師が処方した流量のみがポンプの画面に表示されます。
流量変更については医師にご相談ください。
Q.16投与中に電池残量が少なくなりました。電池交換する際の注意はありますか?
ポンプ画面のメニューを押して、ポンプ停止を選択して、ポンプを停止させます。
画面右上に表示されたを確認後、すみやかに電池を交換してください。
電池交換前に、ポンプを停止させてから約40秒以上経過すると、薬液の残量のデータがリセットされてしまいます。
交換用の電池を手元に準備してから交換をしてください。
Q.17電気製品はポンプに影響しますか?
●携帯用RF通信機器(携帯電話、ノートパソコン、タブレット、Wi-Fi ルーター、コードレス電話(アンテナケーブルや外部アンテナなどの周辺機器を含む))は、ポンプ動作に影響を及ぼす場合がありますので、8cm以上離して使用してください。
※就寝時は、通信機器をポンプの近くに置かないようにしましょう。
●電磁波はポンプ動作に影響を及ぼす場合があります。
IH調理器、EMSマッサージ器や各種電化製品をご使用の際には、できるだけポンプを離してください。
電位治療機器を使用の際には、ポンプが故障する可能性がありますので、投与を中断し、ポンプを取り外してください。
なお、ポンプの画面にと表示されポンプが動いていれば、正常にお薬は投与
されています。
もしポンプの画面の表示が変わったり、ポンプの状態がいつもと違う場合には、コールセンターにご相談ください。
Q.18ペースメーカーをつけていますが、大丈夫でしょうか?
ペースメーカーをつけている方は、ポンプをペースメーカーから 15cm以上離して携帯してください(ペースメーカーに誤作動が生じるおそれがあります)。
そのため、ポンプは首から下げるのは避けて、腰につけたり、肩から斜めがけにしてペースメーカーから15cm以上距離をとるようにしましょう。
※ポンプを携帯する際には専用の携帯用アクセサリーを使用してください。
Q.19病院で検査や治療を受ける際にポンプは外さないといけませんか?
ポンプは精密機器です。検査や治療によっては、ポンプの動作に影響を与える可能性がありますので、ポンプを取り外していただく場合があります。
事前に医師に相談して、ご不明な点があればコールセンターにお問い合わせください。
※ ポンプを取り外す場合は、サポートマニュアル[お風呂の手順(短時間のポンプの取り外しと再接続)]を参照してください。
●ポンプを取り外す必要がない場合
検査または治療 | 注意事項 |
---|---|
放射線検査 | 単純X線(レントゲン)撮影による、胸腹部・骨・歯科領域の検査はポンプに影響を与えませんので 取り外す必要はありません。 |
●ポンプを取り外す必要がある場合
以下の場合は、検査に支障があったり、ポンプが故障する可能性がありますので取り外してください。
検査または治療 | 注意事項 |
---|---|
放射線検査 | ● 画像にポンプが映りこんで支障がある場合 ● 胃X線バリウム検査(体を回転させるのでポンプが安定しないため) ● CT検査、PET検査などドーム型の検査機器に入る場合 |
放射線治療 | 取り外したポンプを近くに置く場合は、遮蔽する必要がありますので医師の指示に従ってください。 治療終了後にはポンプが正常に作動しているかどうかを必ず確認してください。 |
MRI検査 | 取り外したポンプは本検査室に持ち込まないでください。 |
超音波検査・治療 | 取り外したポンプは本検査・治療室には持ち込まないでください。 |
高圧酸素療法 | 取り外したポンプは本治療室には持ち込まないでください。 |
電位治療機器 | 取り外したポンプは治療器の近くに置かないでください。 |
Q.20ポンプはレンタル品と聞きました。何か注意することはありますか?
ポンプは医療機関からのレンタル品です。
落書きをしたり、汚したり、水没させたりしないように大切に使用してください。
ポンプを使用しなくなった場合にはポンプは医療機関に返却してください。
Q.21ヴィアレブの治療を止めました。使用しなくなったポンプはどうすればいいですか?
ポンプは医療機関からのレンタル品ですので、使用を止めた場合は速やかにレンタル元の医療機関に返却してください。ご不明な点がございましたら、コールセンターにご連絡ください。
Q.22同じポンプをずっと使えますか?
ポンプには使用期限がありますので、期限内におかかりの医療機関で交換します。
交換の際にはお知らせいたしますので、医療機関の指示に従ってください。
Q.23ポンプの充電池はどのくらい持ちますか?
フル充電した電池は24時間以上使用可能です。
電池の残量は画面の電池アイコンで確認でき、電池の残量が4時間を切ると、ポンプはアラームでお知らせします。
電池切れであわてないように、毎日フル充電した電池に交換を行ってください。
充電器で充電中にランプがオレンジから緑にかわるとフル充電が完了です。
フル充電された電池が24時間以上使用できなくなった場合は、コールセンターにご連絡ください。
電池アイコン | 意味 |
---|---|
白いバー:4本 | フル充電されています。 |
白いバー:1本 | 交換用電池が使用可能であることを確認してください。 |
黄色のバー:1本 | 4時間以内に電池が切れる可能性があります。 |
黄色のバー:なし | 30分以内に電池が切れる可能性があります。直ちに交換してください。 |
Q.24充電電池の寿命はどのくらいですか?
電池の寿命は約2年です。
フル充電された電池が24時間以上使用できなくなった場合は、コールセンターにご連絡ください。
Q.25充電電池は電池残量を使い切った方がいいのではないでしょうか?
リチウムイオン電池の場合、残量がゼロになる前に継ぎ足し充電をするのは電池の劣化を早めることにはなりません。
一方、電池残量を使いきってから充電を行うとかえって電池にダメージを与えてしまいます。
そのため、電池交換時に使用済みの電池に残量があっても、安心して充電器にセットしてフル充電にしてください。
物品関係
Q.26輸液セットが外れてしまいました。
輸液セットのカニューレがお腹から外れてしまったり、チューブがシリンジから外れたりした場合は、輸液セットの交換が必要になります。新しい輸液セットを準備して、チューブの充填を行い、カニューレは前回とは別の位置に留置して投与を再開してください。
外出時などすぐに輸液セットを交換することができない場合に備えて緊急時の経口レボドパ製剤の準備を医師と相談しておきましょう。
※ サポートマニュアル[交換手順B輸液セットのみ交換する場合]を参照してください。
Q.27輸液セットのカニューレは何日間貼ったままにできますか?
カニューレは最長で3日間(72時間)留置することできますが、カニューレが外れたり、かゆみや赤味など皮膚にトラブルが生じた場合は、すみやかに新しい輸液セットを使用して違う位置に留置しなおしてください。
皮膚トラブルが生じた場合は、自己判断で処置しないで、医療機関に早めに相談してください。
Q.28カニューレ交換時にカニューレ留置位置から少し血がにじんでました。
出血が止まるまで圧迫してください。出血が止まらないようなら衛生上の観点から絆創膏を貼ることをおすすめします。
Q.29お腹に留置されているカニューレは金属製の針ですか?
皮膚に留置されているカニューレは金属製の針ではなく、柔らかい樹脂製の短くて細い管です。
カニューレ留置時には、ステンレス製の針が一瞬皮膚に穿刺されますが、針は穿刺後インサーションデバイスの中に安全に格納され、体内には残りません。
皮膚に留置されるのはやわらかい樹脂製のカニューレだけです。
Q.30インサーションデバイスによるカニューレ留置を失敗したかもしれないです。
貼り直して再使用することはできますか?
一旦粘着パッチを剥がすとカニューレが皮膚から抜けてしまうので同じものを再使用することはできません。
新しい輸液セットを開けて留置位置を変えカニューレ留置をおこなってください。
Q.31シリンジは洗って再使用することはできますか?
シリンジは滅菌されていますので再使用はできません。毎回、新しいシリンジを使用してください。
感染を防ぐために清潔な操作を心がけてください。
Q.32バイアルアダプタは再使用できますか?
バイアルアダプタは滅菌されていますので再使用はできません。毎回、新しいバイアルアダプタを使用してください。
感染を防ぐために清潔な操作を心がけてください。
Q.33病院から渡された物品の数がまちまちです。
処方された薬液バイアルと同じ数のバイアルアダプタとシリンジが必要になります。
輸液セットは最長で3日間使用することが可能ですので、毎回交換の必要がありません。
例)1日1バイアルの方の30日間最低必要数量
バイアルアダプタ:30個 シリンジ:30本 輸液セット:10個 |
提供された物品の数量に過不足があった場合は、医療機関に相談してください。
その他
Q.34患者日誌は、毎日記録する必要がありますか?
ヴィアレブ患者日誌の記録内容は、患者さんの病状を医師が把握する重要な情報となります。
そのため、夜間の症状、カニューレを留置した場所や皮膚症状、食事時間や排便の有無などもできる限り記録して、
受診の際に医師に提示してください。
日々の症状を伝えることにより医師はお薬の量を調整することがあります。
ヴィアレブ患者日誌が必要な場合は、医療機関にお問い合わせください。
Q.35定期的に通院する必要はありますか?
退院後も定期的な受診が必要ですので医師の指示に従ってください。
受診の際にはヴィアレブ患者日誌を医師に提示してください。
Q.36入浴時に注意することはありますか?
ポンプは防水ではありませんので、入浴やシャワーの前には必ず手順に従いポンプを取り外してください。
また、サウナなどの高温多湿の場所でも使用しないでください。
ポンプを取り外した際には、お腹のカニューレ側とチューブのサイトコネクタ側のそれぞれに付属の保護カバーを
付けます。
入浴時には、前回のカニューレ留置位置を観察して、粘着パッチのべたべたが残っているようならお湯でしめらせて
やさしく拭いて取り除きます。皮膚トラブルを避けるために、カニューレ留置位置は清潔に保つように心がけましょう。
カニューレの粘着パッチは、垢すりタオルなどで無理にこすると剥がれる可能性がありますので、こすらないようにしましょう。
また、入浴中に急なオフにならないようにポンプを外す時間を考慮し、医師と相談して追加投与や経口レボドパ製剤を
適宜使用してください。
※ 入浴時には、サポートマニュアル【お風呂の手順(短時間のポンプの取り外しと再接続)】を参照してください。
Q.37温泉には入れますか?
入れます。
温泉からでるときは真水(水道水)のお湯などでカニューレパッド表面を洗い流してから、タオルで拭いて乾かします。
Q.38就寝時に注意することはありますか?
就寝時はポンプを保護ケースに入れて、ポンプのボタンが間違って押されないように取り外し式のフラップはケースにつけておきます。カニューレやチューブにできるだけ負荷をかけないように、前開きのパジャマのボタンの間からチューブを出すように着用するといいでしょう。
- 携帯電話やスマートフォンはポンプから8cm以上離してください。
- 起き上がるときには、ポンプが落下したり輸液チューブが引っ張られたりしないように注意してください。
- ストラップは首から外して、就寝中に首に巻きつかないようにしてください。
- 就寝時に流量変更を医師から指示されている場合は、手順に従い流量の変更を行います。
Q.39旅行する際に注意することはありますか?
旅行の予定がある場合は医師に事前に相談します。
旅行期間中に必要な薬液や物品は予備を含めた数を持参します。
また、緊急時の経口レボドパ製剤も必ず持参してください。
※気温が30℃を超える場合には、薬液は保冷バッグに入れて持ち運ぶようにしましょう。
※お帰りの際には、予備電池や充電器をホテルなどに置き忘れないように気を付けましょう。
チェックリストを参考に事前準備は万全にして安心して旅行を楽しみましょう。
●旅行の際のチェックリスト
旅程に応じて持参するもの |
---|
□薬液バイアル必要数(予備も含める) |
□交換用の物品 ●シリンジ ●バイアルアダプタ ●輸液セット ●アルコール消毒綿 ●ペーパータオル |
□ポンプの交換用電池+充電器(旅先で置き忘れないようにしてください) |
□輸液セットの保護カバー(カニューレ側・チューブ側) |
□緊急時用の経口レボドパ製剤 |
□併用薬、必要に応じたお薬 |
□使用済みの物品(医療廃棄物)を持ち帰るための容器や袋など |
□ヴィアレブポケットマニュアル |
□お薬手帳 |
Q.40飛行機に乗れますか?
ポンプは電波を発する電子機器ではないので航空機内に持ち込みができます。
また気圧などの機内環境はポンプの動作に影響を及ぼしません。
ポンプのリチウムイオン電池は3.6V(8.46Wh)ですので、機内持ち込みの規制内です。
予備電池も合わせて機内持ち込みにしてください。
なお、リチウムイオン電池はお預け荷物にすることはできませんのでご注意ください。
薬液バイアルや交換に必要な物品も機内に持ち込みできます。
※ サポートマニュアル[航空機搭乗時の注意点]を参照してください。
Q.41関連する医療費助成制度はありますか?
パーキンソン病の患者さんには、療養環境改善を目指した様々な公的支援制度が設けられています。
詳しいことは、医療機関や市区町村の窓口等にお問い合わせください。
●パーキンソン病に関連する支援制度
難病の医療費助成制度 パーキンソン病でHoehn&Yahr重症度3度以上かつ生活機能障害度2度以上である場合、または医療費の自己負担が一定の基準以上である患者さんが、都道府県及び政令指定都市の指定する指定医療機関で受診した場合、健康保険の自己負担割合を3割から2割に引き下げ、かつその一部または全額が公費で負担されます。 |
介護保険制度 40歳以上の介護保険加入者が、何らかの支援や介護が必要と認定されると、費用の1割負担で介護サービスを受けることができます。 |
身体障害者福祉法 パーキンソン病の進行によって身体動作に支障をきたすようになった場合は、身体障害者手帳の交付により、様々な支援を受けられるようになります。 |
障害者総合支援法 症状の変動などにより身体障害者手帳の取得はできないが、一定の障害のある患者さんは「障害者福祉サービス等」を受けられます。ただし、介護保険制度の対象となっている患者さんは、介護保険制度が優先されます。 |
成年後見制度 パーキンソン病の進行によって認知機能が低下し、判断能力が不十分と判定された患者さんは、成年後見制度の申し立てができます。 |
2024年9月現在
Q.42ヴィアレブコールセンターはどんな時に電話すればいいですか?
ヴィアレブ治療を受ける患者さん専用のコールセンターです。
24時間365日、看護師資格を持つ専門のスタッフが対応しています。
ヴィアレブ治療に関すること、質問や困ったことがあれば、お手伝いさせていただきますので安心してお電話ください。